2023年

1年に一度はと思いつつもう大晦日になってしまった。

今年は学内の人事が大きく動いたので忙しかったが何とか終わったようだ。
授業は90分経てば終わるし、実習も11日間やれば終わるし、1年も365日経てば終わるのである。
ただ、もう少しいろいろできたのではないかとも思う。
ファーストは1本だけだし。0じゃないだけいいけれども。

教育面ではコロナの制約が緩和されて学生を4年ぶりに子育て支援センターに連れて行けてよかった。
2年間で質の高い保育士養成をするためには、どれだけ実践と講義の往還を充実させていくかが重要だ。

ChatGPTが考える少子化

1年に1度は投稿しておきたいですね。
今年も何とか生き延びております。論文は相変わらず出せる環境ではないですが。

最近はChatGPTがすごいと思っています。少子化についてはこのように考えているようです。

出産と子育てが選択肢として遠ざかったというのはいい視点ですね。
先日授業してたら学生が、「出産は痛いから嫌だ」と言っていて、そりゃそうだけれどもと思ったところでした。

児童中心主義と系統主義を学生に伝える

保育者養成をするのに2年間は短い。
そのため、学生が短時間で気づきを得られるよう日々の教材研究が欠かせない。
ある程度分かりやすい話からはじめて行こうとすると、世代差が出てしまう。
例えば、保育の心理学で、乳児の運動機能通過率の話をする。分かりやすく3か月単位にし、3か月で首座り、6か月で寝返り、9か月ではいはい、12か月でつかまり立ち、15か月でひとり歩きと伝えるのだけれど、その際に以前は世界のナベアツの話をしていたが、3年ほど前から伝わらなくなった。

今回の授業の中で、児童中心主義と系統主義の話をするために、「つくってあそぼ」と「ノージーのひらめき工房」を見せてみた。「つくってあそぼ」は今の世代にぴったりで、既に終わったことを知ってショックを受け泣き始める学生もいた。
「つくってあそぼ」はワクワクさんという教師がゴロリという無知無能な存在に対して正解のある制作物を教え込むという系統主義寄りの番組である。一方で、「ノージーのひらめき工房」は、こどものひらめきを元に手段に着目して制作をすすめる児童中心主義寄りな番組である。
学生の多くは「つくってあそぼ」的な活動を正統な保育だと思っているらしい。
一方で「ノージーのひらめき工房」はよくわからないらしい。系統主義は達成目標をもち評価も容易なので、教師にとっては簡単なのだ。結果的に未だに多くの私立幼稚園が系統主義寄りなのは、教師にとって容易という側面と、歴史的な側面がある。系統主義と児童中心主義を軸にすると教育の歴史も分かりやすく伝えられる。
教育というのは全員が受けてきた経験があるから、自分が受けたものが正統的であるという無自覚な認識がある。しかし、現在の幼児教育においては「ノージーのひらめき工房」的な活動を求めているのであり、自分が受けてきた教育は現在の正統的な保育とは違うことに気づくことが大切なのである。

Googleカレンダーから天気を消す

Googleカレンダーをずっと使っている。

ブラウザからだとずいぶん昔から天気が表示されなくなっていたのだが、アプリによっては今でもそのまま表示される。
ところが、引越をして気づいたのだが、この天気予報、場所を変えられないのだ。そしてブラウザ上からは消すこともできない。

この場合は、
https://calendar.google.com/calendar/r/settings/addcalendar
に入って、カレンダーを追加のところに
p#weather@group.v.calendar.google.com
と入力すると、天気の設定が出てくるので、「カレンダーの削除」を選択すると天気が削除されることがわかった。

参考リンク
https://support.google.com/calendar/thread/6260804?msgid=6260804

2021年11月30日追記

なぜか同じ状況になってしまい、試したところうまく行かなくなっていました。
https://calendar.google.com/calendar/u/0/gp#~calendar:view=s
ここに移動し、左上のキャンセルをクリックし、右下の設定をクリックすると、天気のチェックを外すことができます。これで一応見えなくなる。

調べてみると、ここに移動して、
https://developers.google.com/calendar/api/v3/reference/calendars/delete
カレンダーIDを
p#weather@group.v.calendar.google.com
とすると削除できるとあるのですが、なぜか上手く行きません。

https://developers.google.com/calendar/v3/reference/calendarList/delete
ここからとりあえずリストから外せるみたいです。天気予報カレンダー自体はみんなのものだから消せないという理屈なのだろうか。

参考リンク
https://support.google.com/calendar/thread/116629599/how-do-i-remove-the-legacy-weather-calendar-in-2021?hl=en

少子化時代の「良妻賢母」 : 変容する現代日本の女性と家族

読んだ。

作者はS.D.ハロウェイ。しつけ研究で有名なヘスのお弟子さんです。
日本好きな先生で、これまでも日本の幼稚園についての書籍などを執筆されています。

これまでの「良妻賢母」とは何だったのか、現代の母親はどう考えているのかという問題から始まり、質的・量的研究を通していろいろな示唆を与えてくれます。

しかし、本書では割と子育てを夫婦だけの問題を捉えていて、子育てコミュニティとしての地域の役割の考察がもう少し欲しかったなあというのが率直な感想です。「良妻賢母」の本なので、夫婦の話が中心になってしまうのは仕方ないのですが。

興味深かったのはこの部分

彼女たちが自分たちの努力の成功について、子どもが示す実際の行動にではなく、行動を動機づける規範の内面化(つまり理解すること)を重視している

つまり、「しつけが上手くいった!」と母親が感じるときは、ただ行動が変わったことだけじゃなくて子どもが本心からそう思えているかが大事だととらえているということ。
具体的に例えると、お友達をバシバシ叩いている子どもを叩かないように仕向けられても、子どもが心から「お友達を叩くことは悪いことだ」と思っていないと母親は安心しないということであり、結果的に母親はしつけのハードルを上げて苦しんでしまっているということなのですね。

この指摘は子育てだけでなく、幼児教育の評価のし辛さにも直結していると思う。

他にも
・多くの母親、とりわけ女児の母親が、子どもを大学に通うことを強く望んでいるわけではなかった
・子どもの頃の家庭での社会化の体験が女性が本気で専門職をめざすことをあきらめさせている
・雇用政策が女性を低賃金のパートタイム職に根づかせる
・日本では高等教育が創設されたときから、女性が不利な立場に置かれてきた
などがデータをもとに示されていて、示唆に富んでいました。

以上、メモ

あなたの子どもがどもっていると感じたら

アメリカの吃音財団にあるページの適当な訳(超訳)です。
あまりに原文とかけ離れている表現があればコメントください。

原文
http://www.stutteringhelp.org/if-you-think-your-child-stuttering

あなたの子どもはどもっていますか?

もし、あなたの子どもが話すことに困難を抱えていて、特定の音節や単語やフレーズで躊躇したり繰り返したりするのであれば、吃音かもしれません。しかし、単に話すことを学ぶ際に誰もが経験する普通のどもりかもしれません。このパンフレットは、吃音と一般的な言語発達の違いを理解するためのものです。

一般的な言葉が流暢でない子ども

  1. 一般的な言葉が流暢でない子どもは、時々1回か2回音節や単語を繰り返します。ためらいや「あー」とか「えー」とか「うーん」なども含まれます。
  2. これらは1歳半から5歳の間に最も起こり、出たり無くなったりします。これは新たな方法での言語獲得のサインです。もし、言いよどみが数週間消えてからまた出てきたなら、新たな学びの段階に入っているのでしょう。

軽くどもっている子ども

  1. 軽いどもりのある子は、音を2回以上繰り返します。こ、こ、こ、こ、こんな感じで。顔の筋肉(特に口の周り)の様子から緊張や苦闘は明らかです。
  2. 声の高さは繰り返しに伴い上がり、時々何秒間か呼吸や声が止まる「ブロック」を経験します。
  3. どもりは出たり無くなったりしますが、無くなったときよりも今の方がよりどもるようになります。
  4. 子どもと話すときに、モデルとしてゆっくり落ち着いて話をしてみましょう。そして家族にも同じことをさせましょう。口ごもっても遅すぎておかしいとは言わないようにしましょう。でも急がせないようにしましょう。テレビのロジャースの話し方がいい例です。
  5. 毎日少しの時間、親が子どもに専念できるときに、ゆっくりと落ち着いて話をすることが子どものために最も効果的です。あなたが何もしないときに数分確保し、子どもが考えていることについて話すことを何でも聞いてあげましょう。
  6. 子どもが何か話したり尋ねたりしたときには、答える前に少しの間待ってみましょう。子どもはあまり焦らず、より落ち着いて話すことが出来るようになります。
  7. 吃音が増えたときにイライラしたり起こったりしないようにしましょう。子どもは新しいスキルを獲得するためにがんばっています。あなたの受容的な態度や忍耐強さによって子どもは非常に救われるのです。
  8. 力みのない繰り返しをしたり、音が長くなったりするのは吃音の最も健康的な形です。子どもがどもってしまうことで緊張したり、言葉を避けたりするようなこと以外で役立ちそうなことは何でも役に立ちます。
  9. もし吃音がひどくなって子どもがイライラしたり混乱していたら、安心させてあげて下さい。「時々話すのが難しくなるのは分かっている。たくさんの人が言葉でつまずくんだから。大丈夫よ」と言うことで良い子どももいれば、触れたりハグしたりすることで安心する子どももいます。

より深刻などもりのある子ども

  1. 話の1割以上がどもっていたり、かなりのストレスがあったり無理のある吃音であったり、言葉を代えたり話し始めるのに余分な音を出したりすることで吃音を避けようとしていたら、吃音の専門家による治療を受けると良いかもしれません。話が完全にブロックされるのは繰り返しや音が長くなったりするよりも一般的です。いいよどみは会話するほとんどの状況で起こりがちです。
  2. 吃音の専門家の名前を知るために、ここをクリックして下さい。そうすれば、紹介を受けるために近くの大学や病院に連絡が出来ます。言語病理学者はアメリカ言語聴覚士学会の認定言語療法士に認定されていなければなりません。
  3. 問題が深刻なら、軽い吃音をもつ子どもの親にも同じ提案をします。ゆっくりと落ち着いた話し方は子どもにゆっくり話すように言うよりも遙かに役立つことを覚えておいて下さい。
  4. 自分の吃音について話をさせるよう子どもに促してみて下さい。吃音について議論することで辛抱強さや受容を示して下さい。吃音を克服することは、もっとがんばるよりこと、吃音への恐怖をなくすこと以上の問題なのです。